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森谷 扶公代さん インタビュー

成年後見の仕事に大きなやりがい
目指すは生涯現役での活動

森谷 扶公代さん

法律事務所勤務
森谷 扶公代さん

Profile

岡山県笠岡市在住。高校卒業後、保育系短大に進学するが家庭の事情で中退。一般企業などに経理事務職として勤め、3児の子育てと両立。介護施設を運営する社会福祉法人に経理事務職として勤務する中でヘルパー2級を取得。卒業と同時に社会福祉士の資格を取得。介護施設の相談員、地域包括支援センターを経て、地方初の都市型公設法律事務所※である「岡山パブリック法律事務所」に勤務。

※公益的活動に取り組むことを目的に、弁護士会の支援・協力により設置される法律事務所。社会的・経済的な理由から受任が困難な事件や公益的事件を積極的に受任する。

介護施設の経理職から専門職を志し大卒への思いもあって進学

Q現在のお仕事について教えてください。

「地域の駆け込み寺」を目指す公設法律事務所で社会福祉士として、成年後見業務のうちの身上監護を担当しています。
利用者様のもとへ毎月1回訪問し、状況が変わったことや困りごとはないかなどを尋ね、必要に応じて入退院や施設入所などの手続きも行います。

Q福祉に興味を持ったきっかけは? 大学で学ぼうと思ったのはなぜですか?

長く経理事務職に就いてきましたが、義父の入院や介護をきっかけに福祉分野に興味を持ち始めました。とは言え最初は専門職になろうとは思わず、財務経理担当として、介護施設を運営する社会福祉法人に入職しました。
その時に、ヘルパー2級の資格を取得したのですが、現場に触れるうちに専門職になろう、そのために根本から勉強したいと思い、加えて、心の奥に持ち続けていた大学を卒業したいという思いが重なりました。
母子家庭だった時に、大卒でないと仕事の門戸は狭く、社会で学歴が大きく影響することを肌で感じたこともあり、その思いは大きくなっていました。
ちょうど一番下の子が大学を卒業し、子育てを終えたタイミングだったこともありました。

Q日本福祉大学を選んだ理由は?

社会福祉士の資格が通信で取れる大学をインターネットで調べたり、人にも聞いたりしました。そんな中で同じ職場にいた通学の卒業生で、尊敬できる方にお勧めされたこと、そして、合格率が全国トップクラスだったことが決め手でした。
実は以前、他の大学の通信課程で心理学を学び始めたことがあったのですが、それは教科書とレポートでの学習方法で、挫折してしまいました。日本福祉大学ではオンデマンドがあったことも卒業できた大きな理由だと思います。

Q周りの反応はどうでしたか?

入学が48歳の時で、子どもたちは初めこそ「今から大学へ行って何するの?」と言いながらも、応援してくれました。
職場も勉強することには賛成してくれました。でも、入学して1年位経った頃、相談援助職に就くなら現場経験が必須だと思い、現場への異動願いを出したのですが、「経理で頑張ってほしい」と止められました。それでも1年かけて説得し、異動させてもらいました。

スクーリングで出会った仲間との絆が力に
スウェーデン研修で価値観が一変

Q学習方法について教えてください。

初めは仕事から帰って、家のことを済ませてから2~3時間やっていたのですが、オンデマンドを聴きながらしばしば寝てしまっていたため、朝型に切り変えました。夜は早めに休み、朝5時に起きて1~2時間勉強し、1日1章クリアしていこうと決め、進めました。
休日は、やることも多く、受験勉強を始めるまではできたりできなかったりでした。

1年次入学なので卒業に必要な単位数も多かったのですが、社会福祉士の受験資格を取るのに必要な科目を取ることを優先しました。
また、それまでに取っていた簿記やパソコン関連の資格も単位になったことなど積み上げたスキルを生かすことができました。

Qモチベーションをどうやって維持しましたか?

勉強する気がしない時は、スクーリングで出会った仲間とSNSを通じて励まし合いました。同じように働きながら学んでいる状況なので分かり合え、力をもらいました。通信だけど、決して一人ではなかったですね。
その仲間とは今もつながっていて、年1回は会っています。通学生と変わらないような連帯感があったし、今もつづいています。後々まで続く人間関係が築けるのも、日本福祉大学ならではの魅力です。

Q印象に残っている授業などを教えてください。

一番はスウェーデン研修です。科目に興味があって受けた「社会福祉政策国際比較」のスクーリングで出会った先生が担当で、尊敬する先生と8日間一緒に学べることと、世界の中での日本の現状を見つめたいという思いで参加したのですが、そこで価値観、福祉観がガラリと変わりました。
多くの母子家庭が陥る貧困、一旦レールから外れるとなかなか戻ることができない社会など、当り前だと思っていたことが、外から比較してみて実は当たり前ではないこと、狭い島国で培われた価値観なのだとわかりました。

また、「精神障碍者と福祉実践」のスクーリングでは、精神障害のある方と自分たちは何ら変わらないことを知りました。PSW(精神保健福祉士)の資格があることも知り、卒業後に通信の短期養成施設で学んで取得しました。

国家試験の対策講座もとても役立ちました。厳しい分、巣立っていく人材は質が高く、また、卒業生同士のつながりも強いのだと思います。

Q学費はどうしましたか?

生活費の中からのやりくりですが、勉強できる環境にあることを幸せに思います。協力してくれた家族、周りに感謝ですね。

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