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藤田 洋介さん インタビュー

広がる司法ソーシャルワーク
法の仕事にも福祉の視点が必要

藤田 洋介さん

弁護士
藤田 洋介さん

Profile

兵庫県神戸市在住。大学卒業後に法科大学院へ進み、司法試験合格。司法修習生を経て、日本司法支援センター(法テラス)※の常勤弁護士となり、各地のセンターに勤務する。8年目の時に社会福祉士の資格取得を目指して学び始め、卒業時に資格取得。

※国が設立した法的トラブル解決のための公的機関。法に関わる総合案内所として全国各地のセンターで、情報提供、経済的に余裕のない人への無料相談や、費用立替などの業務を行っている。

司法過疎解消への興味をきっかけに
志を持って「法テラス」へ

Q現在のお仕事について教えてください。

「法テラス」の民事法律扶助を利用した民事事件、また、刑事事件の国選弁護などに携わっています。対象となるのは経済的に余裕がない、社会的に弱い立場にある個人の方で、案件で多いのは民事事件の借金や離婚、成年後見申立てなどです。
その他、「法テラス」のことを知っていただくために、ケアマネージャーやケースワーカーといった福祉の専門職に向けた講演活動、一般向けの成年後見や相続に関する講義なども行っています。

Q「法テラス」の常勤弁護士になったのはなぜですか?

司法試験に通ってからどの道へ行くのか考えた時、興味を持ったのが司法過疎の問題でした。僕の出身地、島根県は弁護士が少ない地域で、当時は県全体でわずか20人ほど。それも東部の松江市にほとんどが集中し、西部はゼロ地域でした。
ちょうど「法テラス」ができて数年の頃で、司法過疎解消の目的も持っていることを知り、先に決めた友人からも誘われたこともあり、決めました。
またもうひとつ、公的機関であることから経営利益に縛られず、対象者の利益のために動くことができる点も魅力でした。

社会的に弱い立場の人の法的支援と切り離せない
福祉のことをもっと知りたい

Q大学で福祉を学ぼうと思ったのはなぜですか?

社会的に弱い立場にある方の事件、法的支援には、高齢者・障害者問題、貧困問題など、どうしても福祉が関係してきます。そのため福祉職の方と連携して支援する場面も多く、法テラスではそうした取り組みを「司法ソーシャルワーク」と呼んでいます。そんなところから、福祉のことをもっと知りたい、ソーシャルワークって何だろうと、ずっと興味を持っていました。
「法テラス」の常勤弁護士は全国で200人いますが、現在約10人が社会福祉士の資格を持っています。当時もすでに何人かが資格を取得しており、いつか自分もという気持ちがありました。
ただ、仕事をしながら学ぶことに二の足を踏んでいたのですが、当時赴任したセンターの同僚が通信の短期養成施設で勉強していると聞き、行動を起こしました。

Q日本福祉大学を選んだ理由は?

単に資格を取るだけでなく、ソーシャルワークを学問として勉強し、学びを深めたかったので、大学に行こうと決めました。また、知人で日本福祉大学の通信で学んだ人がいたこと、そして、社会福祉士の合格率が全国トップクラスということで日本福祉大学を選びました。

Q周りの反応はどうでしたか?

費用がかかることでもあり、妻には相談しました。
最初は「何のために?」という感じでしたが、「社会福祉士の資格、そのための勉強は、今後の仕事に絶対生きてくる。だからどうしても資格を取得したい。勉強したい。」と説明し、納得してもらいました。

遠距離通勤の電車で勉強
スクーリングでの出会いも刺激に

Q学習方法について教えてください。

当時は職場まで片道2時間以上かけて通っていたので、往復の通勤電車でオンデマンド講義を視聴しました。学習時間は基本的にその4時間余りで、家では小テストの前に復習をするくらいでした。
仕事が休みの日は、家族との時間を優先しました。ただ、試験期間前は家族の協力を得て、カフェなどで勉強していました。

Q印象に残っている授業などを教えてください。

スクーリングの「ソーシャルワークと専門職」は、映像やグループワークもある充実した内容で、何より多様な人と会えるのが面白かったですね。 合格に向けてしっかり学習している人が多く、広い地域から様々な職種の方が集まっており、刺激になりました。グループワークで一緒になった人たちとのLINEを通じての情報交換や、時には飲み会をしたことが、モチベーション維持にもつながりました。

具体的に役立っているのは、「高齢者に対する支援と介護保険制度」「障害者福祉論」などの科目。今までの業務で使っていた知識を整理することができました。

本当はスクーリングにももっと行きたかったのですが、残念ながら、当時は受験資格を取得することに精一杯でした。

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