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山本 雄三さん インタビュー

大学での出会いが開いた新しい道
法律事務所で成年後見に取り組む

山本 雄三さん

法律事務所勤務
山本 雄三さん

Profile

岡山県岡山市在住。高校卒業後、一般企業勤務などで多様な職種を経験後、30代の時に専門学校で介護福祉士の資格を取得。特別養護老人ホームを経て、老人保健施設で介護職に就いている時に社会福祉士資格の取得を目指して入学し、卒業時に取得。在学中より、地方初の都市型公設法律事務所※である「岡山パブリック法律事務所」に勤務。

※公益的活動に取り組むことを目的に、弁護士会の支援・協力により設置される法律事務所。社会的・経済的な理由から受任が困難な事件や公益的事件を積極的に受任する。

介護職に就く中で、権利擁護やよりよいケアを目指す

Q現在のお仕事について教えてください。

公設法律事務所で社会福祉士として、成年後見業務のうちの身上監護を担当しています。
法人の方針として行っている利用者様への月1回の訪問も担当し、今は1日に4~5軒のペースです。何か困ったことがないかなどをお聞きし、認知症の方などは、施設の職員など周りの方から状況を聞き取り、入院など、必要なことに対処します。
また、他の支援者と連絡を取って情報共有したりと、業務は多岐にわたり、ケア会議の調整をすることなどもあります。

Q以前は介護の仕事に就いていました。そのきっかけは?

転職を考えていた時、自分は、本当はどんな仕事がしたいのかを見つめ直していました。そんな時に職業安定所で介護を紹介され、「人の役に立てる仕事」「男性の力も必要」といった言葉にすっと引きこまれました。
それまで考えたことがなかった分野だったので不思議なのですが。周りからも「イメージと違う」と驚かれました。
振り返ってみると、小さなことでもいいから何か人の役に立ちたいという思いは昔から持っていました。

Q大学で学ぼうと思ったのはなぜですか?

介護福祉士として働いていた中で、権利擁護に興味を持ったのがきっかけです。当時はそんな言葉も知りませんでしたけれど。
要介護の状態でも、もっと好きなことを楽しんでもらうには、自分の生活を大切にしてもらうにはどうすればいいのかと考えました。
いわゆる社会的弱者といった問題には元々興味があったのですが、介護される側は寝たきりの方もおられ、弱い立場になります。そんな方を当たり前に守らないといけないということを常々感じていました。

同時に、社会福祉士の視点、他に取りたいと思っていたケアマネージャーの視点など、多方向からの視点を持つことでよりよいケアができるのではと考えました。

不規則な生活でもオンデマンドで学習
学んで大きく変わったのは視点

Q日本福祉大学を選んだ理由は?

大学を卒業したいという思いもあり、通信制の大学という選択肢でインターネットを中心に調べました。
続けられるかどうかが大事なので、掲示板の書き込みなども見てじっくり比較したのですが、やはりオンデマンドがあるので、自分の好きな時間に勉強できるということが大きかったです。当時の不規則な生活スタイルの中でも勉強しやすそうだと感じました。

Q大学生になった時の周りの反応は?

両親には「勉強嫌いだったよね?」と、びっくりされました。
職場は、ただでさえ人手不足の中で実習期間の休みを取るのは大変でしたが、何とか取らせてもらうことができました。理解がなければできなかったことだと思います。

Q学習方法について教えてください。

当時はシフト勤務で夜勤もあり、時間がバラバラだったので、その日ごとにできる時間で学習していました。
でもなかなか計画的にはできませんでした。夜勤明けの休みに集中して勉強したいと思ったのですが、いつでもできると思うと、ついつい先延ばしになりがちで、時間が迫ってきてまとめてやる感じでしたね。それでも自由度の高い学習システムだったので助かりました。

Qモチベーションをどうやって維持しましたか?

煮詰まった時は、どうして大学へ入ったのか、勉強しているのかを考え、もっといい介護がしたかったからだということを再確認し、自分を奮い立たせました。立ち止まって初心に戻る、その繰り返しでした。

Q印象に残っている授業などを教えてください。

社会福祉士の演習・実習科目です。福祉的な考え方があるかどうか、技術を知っているかどうかで話し方ひとつとっても違うことがよくわかりました。それがあることで、問題や本質を引き出しやすくなります。
オンデマンド科目の中では「社会福祉援助技術論」もそうでした。

Q学んで変わったことがありますか?

社会福祉士の視点で見られるようになったこと、広い捉え方ができるようになったのが一番大きな変化です。
初めの頃は、「相談援助演習」での課題レポートを提出したときに「視点が介護だ」と指摘され、自分では何が問題かもわからないこともありました。
卒業間近の頃には、先生から「心配していたけど、変わったね」と言ってもらえ、嬉しかったことを覚えています。

実習先での出会いが転機に
やりたかったのは、これだ!

Q卒業前から現在の事務所で勤務をスタートしています。なぜ法律事務所で働こうと思ったのですか。

実習先で、同じく社会福祉士の資格を目指していた当法人の弁護士と一緒になり、社会福祉士も法律事務所で活躍するという道があること、ちょうど募集があることを教えてもらいました。
転職をすることは考えていなかったし、思いがけないことでしたが、即決しました。自分がやりたかったのはこれだ!と感じたからです。

Q仕事の中で大学の学びが役立ったエピソードがありますか?

コミュニティソーシャルワークについて考える授業で、団地の一人暮らしの方の安否確認が取り上げられ、取り組み実例も紹介される中で、地域コミュニティーの大切さを学びました。後見の利用者様には在宅で一人暮らしの方も多く、そこで学んだことがつながりやネットワークの築き方に役立っています。

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