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岡野 万里子さん インタビュー(2)

卒業率と社会福祉士合格率の高さが大学選びのポイント
勉強の進め方は、学校への相談と仲間から修得

Q数ある教育機関の中から日本福祉大学を選んだ理由は何ですか?

まず、福祉が体系的にきちんと学べる大学ということ、仕事をしながら学ぶということで通信教育であることが前提でした。その上で、いろいろな条件のよさで選びました。
ひとつは、スクーリング会場の多さです。その頃、神戸会場はなかったのですが、大阪会場があったので行きやすいと思いました。
また、ダントツの卒業率の高さから、ここなら頑張れば卒業できると思いました。勉強の明確な目標として資格を取りたかったので、社会福祉士の合格率の高さもポイントでした。

Q入学後、実際に学んでみてどうでしたか?
最初は勉強の仕方がわからなくて苦労しました。テキストを読んでも時間がかかるばかりで頭に入らないし、ネットの添削課題は、解けないとそこで止まってしまう。困って大学へ電話し、「やり方がわからない」と相談しました。私の場合、言論や歴史といったものから始めてしまったので難解だったのですが、アドバイスをもらって要領がわかったら、スムーズに進められるようになりました。セッションスクーリングに初めて参加したのが入学後の7月でしたが、そこで皆さんのやり方を教えてもらったことも手伝って、そこからテンポよく単位を取ることができました。
環境に興味があったので、大阪で行われたそのテーマのスクーリングに参加したのですが、内容がとても興味深く、情報交換の場としても役立ちました。グループワークを通して会話を交わすようになり、友達がたくさんできました。
やる気がある人ばかりで、また、年齢が上の人もたくさんいて、受けた影響は大変大きく、違う世界を見られたことも身になりました。
働きながらの勉強は大変でしたが、それも楽しかったです。入学時に小4と小1だった子どもたちも、母親が勉強している姿をよく覚えているらしいです。何かを言ったわけではないのですが、勉強中はそっとしておかなければいけないと思っていたようで、気を使って静かに本を読んだりしていましたね。
卒業年に師長になり、スタッフ40人を束ねる多忙な中、頑張ったものの社会福祉士の資格は取れませんでした。かなり落ち込みましたが、「もう一度!」と思い直して、翌年の試験で合格できました。今では、1年余分に社会福祉士の勉強ができたのはよかったと思っています。立ち直りが早く、ポジティブ思考なのです。

院内でも希少な人材として
社会福祉士資格を活かせる重要ポジションに抜擢
「人」を中心にした考え方で信頼関係が築けるように

Q卒業後、現在の地域連携室へ移られました。
大学で学んだことがどう活かされていますか?
以前と比べ、どんな変化がありましたか?
卒業から1年ほど経つ頃に、それまでのソーシャルワーカーの仕事を引き継ぐ形で、地域連携室主幹に任命されました。看護師で社会福祉士の資格を持っているのは病院内初のケースで、そこを認められての抜擢でした。当初4人だった組織を、人員を増やしながら地固めしていったのですが、その際にも身に付けた知識が大いに役立ちました。
そして、業務に対する自分の姿勢も大きく変わりました。
以前は医療、看護、病院の視点を中心に仕事をしてきたのですが、「その人」を視点の中心にするようになりました。まず、その生きざま、生い立ちや環境、家族や地域社会との関わり、感性などを理解しようというように、根本的な考え方が変わったのです。すると本人も必ず応えてくれて、厚い信頼関係が築けるようになりました。
誰にも言えないようなことを明かしてくれることも少なくはなく、問題の根っこに深く踏み込めています。
病院ではデータから考えたケアで病気を治そうとしますが、そこには環境や人間関係などが密接に関わっており、それ次第で治療の仕方も変わってきます。私は、その大切な部分である生活や心の中にまで入っていく立場であり、せっかくのその立場を活かせるよう、退院支援看護師など、他のスタッフとも連携し合って、もちろん秘密は厳守しますが、必要な情報は共有するようにしています。
また、普段から、社会制度や少子高齢化、貧困、格差、虐待など、日本の抱える問題の中にも、現実を見つめられるようになりました。
Q今の仕事のやりがいは?

患者さんへの声かけも積極的に実施

患者さんへの声かけも積極的に実施

疾患や体調不良などで生活が一変してしまった患者さんやその家族が、心の不安や経済的問題も含めて頼りにしてくださることです。
問題に深くまで介入し、一緒に悩んで考え、共感し、話し合い、よりよい方法を提案する。その結果、解決の方向へ導けた時は本当に嬉しいですね。どうしようもないこともあり、いつでもすべてがうまく行くとは限らないので、辛い時もありますが、それでも患者さんや家族から「ありがとうと言ってもらえた時、この仕事をやっていてよかったと思います。ただ、そこで自己満足に陥らないように気をつけています。
また、地域の支援者や院内の職種を問わず、チームワークで仕事ができることにもやりがいを感じています。

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