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伊藤 さかえさん インタビュー(3)

自信を持ってアドバイスができる今
小さなSOSも感じ取れるようになり、迅速な対応が可能に

Q卒業後は、地域包括支援センターで活躍されています。
そこでは、大学で学んだことがどう活かされていますか?
以前と比べ、どんな変化がありましたか?

高齢者の健康と元気の維持をサポート

高齢者の健康と元気の維持をサポート

私はもともと自信のない人間で、よほどしっかりした裏付けがないと自信を持ってアドバイスすることができない性格です。それが、福祉を基礎からきちんと学び、さらに実習で現場を見たことで、正しい知識を裏付けに自信を持ってアドバイスができるようになりました。
高齢者福祉を学びたいと思った最初のきっかけは、弱者となってしまった高齢者の方々に「生まれてきてよかった」「よい人生だった」と思えるような人生を送ってもらいたいということでしたが、どうすればよいかがわかりませんでした。
それが、実習で多くのことを学び、社会福祉士として仕事ができるようになり、その結果、迅速で的確な対応ができるようになりました。
また、権利擁護の意識が高まりました。その人の人生を守りたいという気持ちが強くなり、以前よりも敏感になって、小さなSOSも感じ取れるようになったと思います。特に経済的な虐待は目に見えにくく、ケアマネージャーも、聞きづらさもあってあまり聞きません。だからこそ見逃がすことがないよう、私は、相談を受ける時には必ず経済面を確認するようにしています。そこから問題が発見できることがとても多いのです。
そして、問題ありと思われた場合には具体的に解決に導いています。現在の職場で成年後見につなげたケースだけでも10件に上ります。タイミングもよかったと思いますが、実習でそういった案件に同行させていただいたり、リアルな話を聞けたりしたことも、確実に役立っています。

活動の幅を広げ、今度は実習生の受け入れ側へ
その先にいつか、社会の「壁」をなくすことができたなら

Q今後の目標や将来の夢を教えてください。
社会福祉士の勉強をしている時に、先人たちの偉業を読み、少しでも社会の力になれればと思うようになりました。今、成年後見制度の研修を受けており、今後はその活動もしていきたいと思っています。
同時に、現在も行っている社会福祉士の実習生受け入れを、これからも積極的に継続していきたいと思います。自分が実習で多くを得たことから、少しでも多くの実習生に社会福祉とは何かを現場で体得する手助けになりたいのです。
また、大学で学ぶ以前、いつか自分が納得でき、利用者の方にも納得できる施設をつくりたいという希望を持っていました。今はそれが少し具体的になり、もしもできることなら、赤ちゃんから高齢の方まで、誰もが一緒に利用できる、「壁のない福祉施設」をつくることができたらという夢を抱いています。
私たちの社会は何でも「別ける」社会ではないでしょうか。バリアフリーと言ってはいますが、実際はいくつもの壁をつくっています。その方が心地いいからでしょうか。でも、それは本来在るべき社会の姿ではないと思うのです。その垣根をなくすことができたならと考えます。行政が縦割りと言われますが、心の中までも縦割りにしたくはない。横につながることで、社会の壁を段々低くしていけるのではないかと考えます。

一人ひとりと向き合うきめ細かい指導の中で
学ぶべきことが明確になっていく

Q入学を検討されている方へのメッセージをお願いします。
退職後に学ぶ人もいて、学生の立場や背景は実にさまざまですが、仕事をしながら学ぼうという人が多いのではないでしょうか。特に働きながら学ぶには、試験もスクーリングも楽ではなく、強い意志と体力が必要です。でも、大変な思いをして学んだことは必ず身になります。ぜひ頑張ってください。
そして、社会福祉士を目指されている方へ。今、実習生を受け入れる立場になって、先生方の指導のきめ細やかさを改めて実感し、感謝しています。
実習計画も先生の添削がとても厳しくて、何度も何度もアドバイスを受け、書き直しました。その時は辛く感じたのですが、そうする中で自分の学びたいこと、学ぶべきことなどが次第にまとまって、明確になっていきました。養成校の中でこんなにもきめ細かい指導をしてくれる所は他にないのでは。教員が真剣に一人ひとりと向き合ってくれる、素晴らしい学び舎です。

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