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小林 七子さん インタビュー(2)

福祉としての子育て支援~学ぶことによって得られた新たな視点

Q日本福祉大学通信教育部へ入学した
きっかけをお聞かせください。
子育て支援の活動を行いながら、この活動は本当に社会に必要とされているということは実感していましたが、ビジネスとして展開していくことについては難しいのではないかと感じていました。子育て支援は福祉の一部として考えるべきではないかと思っていたのです。
また、以前から心理学には興味があり、当時ルーテル学院大学付属:人間成長とカウンセリング研究所「カウンセラートレーニングコース」に入学し、カウンセリングの勉強をしていたのですが、ちょうどコースが修了する時期にその事務局の方に「次は何を勉強したらいいだろうか」と相談したところ、「社会福祉士がいいのでは?」との答えが返ってきました。社会福祉士とは何かということもよく知らなかったのですが、調べてみたところ、今後様々な相談に対応していくためにも必要な資格ではないかと。福祉を学ぶことで、一度客観的に子育て支援について考え、NPO法人子育てコンビニの今後の方向性も整理したいと考えたのです。日本福祉大学の通信教育部は、パソコンを通じたe-ラーニング形式で自分の都合のよい時間帯に学ぶことができ、自宅で試験が受けられるということも魅力の一つでした。
Qその大きなプロジェクトというのが映画づくり
(ドキュメンタリー映画「bloom~生まれたのは私」)ですね?

はい、そうです。会員である一人のお母さんの想いからスタートしたプロジェクトだったのですが、様々な方や機関の協力をいただきながら形にしていくことができました。ひとりの"やりたい"という想いがたくさんの方に広がっていって、みんなの"やりたい"になっていくという本当にかけがえのない体験でした。何しろ映画をつくるなんて、はじめての出来事でしたので、たくさんの壁にもぶつかりましたが、今でも様々な場所・団体から「上映したい」との声をいただいています。子育て中のママたちの生の声を見ていただくことで、子育ての現場で今何が起きているのか、また社会はそれをどう支えていくべきなのかを考えるきっかけになっているのではないかと思います。
(参考:「bloom~生まれたのはわたし」ホームページ:新しいウィンドウを開きますhttp://www.kosodate.or.jp/bloom/ )

Q小林さんにとっての「TEAM、福祉力。」とは何ですか?

おやじの部屋・みたか組

おやじの部屋・みたか組

地域のイベントへの参加

地域のイベントへの参加

「子育て」の中には、現代の社会問題が多様に、そして複雑に絡み合いながら現れてきていると思います。現在、わたしたちNPO法人子育てコンビニも、三鷹市子ども政策部子育て支援課、三鷹市の第3セクターである(株)まちづくり三鷹、三鷹市の市民協働センターや社会福祉協議会、教育委員会(社会教育会館)、商工会、みたか都市観光協会など、様々な機関と連携・協力しながら事業を進めています。事業の中からお父さん同士のつながりも生まれ、"おやじの部屋・みたか組"として独自の活動もはじまっています。
様々なセクターや関係者とつながっていくことで、まち全体の様子も分かるようになりますし、新しい取り組みが生まれる土壌にもなります。そうした積み重ねが、「子育てを楽しむことのできるまちづくり」を目指すわたしたちの活動を支えていると思います。

<ミニトピックス>~地域における子育て支援の現状~

日本では1989年に合計特殊出生率が急落した「1.57ショック」をきっかけに、政府も"少子化対策"としての角度からの子育て支援政策に取り組み、エンゼル・プランや次世代育成支援対策など、いろんな施策が講じられてきた。その一方で、児童虐待の件数の増加、保育所の待機児童問題など子育てをめぐる社会課題は今なお多い。また、地域コミュニティが崩壊する中での核家族化と配偶者の長時間労働による密室育児、公園デビューなどの言葉に象徴されるような母親を取り巻く人間関係のありようも、複雑さを増している。
2010年1月には「子ども・子育てビジョン」が閣議決定され、家族や個人のみが担う子育てから、社会全体で子育てを支える方向への転換が謳われており、その政策の柱の一つとして「多様なネットワークで子育て力のある地域社会」を目指すとされている。
小林さんが住む三鷹市でも、就学前児童を持つ保護者の半数以上が子育てに関して何らかの不安・負担を感じているとの調査結果が出ている(平成21年三鷹市子育て支援ニーズ調査より)。同市では祖父母との同居率が1割未満であり、家庭内での育児のサポートが十分に受けられる状況ではない。これらの状況を受け、三鷹市では「多様な主体の参画と協働による子育て支援体制の整備」をはじめとする5つのビジョンを掲げ、次世代育成支援行動計画を策定している(2010年3月策定)。

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