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坂本 通さん インタビュー

幼児福祉を目的とした
起業のために入学

坂本 通さん

埼玉県さいたま市在住
IR&tiea有限会社 代表取締役
坂本 通さん

Profile

福島県出身。血液型B型。趣味はテニスとサッカー(浦和レッドダイヤモンズ)サポーター。座右の銘は「何事も不増、不減」。
日本福祉大学通信教育部を卒業された坂本 通さんは、通信教育部への入学と同時に会社設立の準備を進め、同年9月に開業し、現在では坂本さんを代表取締役として3人の仲間、2人の支援者とともに、「起業」から「株式公開」まで経営全般を支援するコンサルティング会社を経営。企業理念は、「未来を担う子どもたちが、夢をもてる社会を」。企業活動と合わせて、地元サッカーチームの浦和レッズ後援会にも所属し、地域への貢献活動に取り組んでいる。
通信教育部在学時の研究テーマには、「知的障害児家族が抱く不安と疑問」「授産施設等の実態について」などがある。

坂本さんが暮らす埼玉県さいたま市

さいたま市のキャラクター

さいたま市のキャラクター

さいたま市は、埼玉県の南東部に位置する県庁所在地です。古くは中山道の宿場町として発達してきた歴史を持ち、現在は東北・上越など新幹線5路線を始め、JR各線や私鉄線が結節する東日本の交通の要衝となっています。平成13年5月に旧浦和・大宮・与野の3市合併により誕生し、平成15年4月1日には全国で13番目の政令指定都市となりました。
市では、「さいたま市平和都市宣言」を制定し、さいたま市が平和宣言都市であることを広く知らしめると共に世界の恒久平和実現を祈念するため、庁舎の敷地内に「平和宣言広告塔」を設置しています。

創業のきっかけから経営の実践的問題解決まで

Qなぜ、起業したのですか?

ご自宅での学習風景

ご自宅での学習風景

趣味はテニスとサッカー観戦

趣味はテニスとサッカー観戦

通信教育部でのスクーリングで学んだことが、一つのきっかけでした。1年次に参加した医療福祉経営のセッションだったと思いますが、クラスメートとの議論や担当教員のメッセージから、幼児福祉の分野で起業したいと強く想うようになりました。
また、入学当時は起業、創業の社会的な制度が変わり、起業しやすい環境だったこともあります。さらに、自分の体にがんが見つかり、手術後の体調の回復を待って、前職での早期退職制度が導入されたタイミングに合わせて退職しました。私は、長年営利企業に勤めてきましたが、やはり個人が働く上では、仕事を通じて「個人の理念」を実現するには限界があります。しかし、自分で起こした企業であれば、事業を通じて自分が想う「理念」を貫くことができます。創業する上での初期投資は、退職金などを活用して何とか準備できましたが、幼児福祉分野での「理念」を実現するための運転資金は、なかなか継続的に調達することが難しいと考えました。なので、在職時の経験を活かし、有限会社としてコンサルティング会社を経営し、そこで確保した資金を担保に幼児福祉分野の非営利活動を維持しようと考えました。

Q起業して、どんな事業をしていますか?
現在は有限会社として、企業経営全般に関わるコンサルティング事業を展開しています。ただ、これは直接の起業の動機ではありません。あくまで、幼児福祉の領域での非営利事業をしたいと考えています。NPO法人として活動したいのは、特に母子家庭や父子家庭の親に働く時間をつくってあげたい。さらには、知人が障害のある子どもの親であることもあって、知的障害児教育分野での事業支援に取り組みたいと思っています。
私は、通信教育部在籍中に「福祉サービスと起業の可能性」をテーマとして調査研究に取り組みました。その時のニーズ調査や意識調査は、現在の事業展開に大きく影響しています。また、当時はあまり福祉の世界と直接かかわることの無かった私は、調査研究の一環として他県の社会福祉法人を通信教育部の地域学習会と兼ねて訪問し、施設の協力や学友との議論を経ることで自分の研究報告をまとめ、後の起業の礎とすることができました。ただし、すべての支援事業を一人ではできません。ですから、今も仲間の専門家と協働して事業を展開しています。子育て中の社会保険労務士、転職して独立した司法書士、税理士などの起業に関する専門家で、合わせて宅地建物取引主任者や損害保険代理店資格を持っていますので起業家の事業に必要な情報は提供できています。彼女たちと連携しながら、営利事業及び非営利事業を経営の両輪としてバランスを取っています。
Q起業をする上で、どんな準備をしましたか?
起業の準備は、日本福祉大学通信教育部に入学した時から始まっていたと言えるかもしれません。特に入学した年に福祉事務所に勤める方と交流ができたことで、福祉に関する情報が入るようになったことが私にとっては大きかったですね。
起業や創業に必要な準備はいくつかあると思いますが、私にとっては通信教育部での学びや交流を通じて起業の想いやマインドを醸成していたと思います。そのほか、お金やノウハウ、さらには家族の説得などいろいろと考えられますが、私の場合、すべてタイミングが良かったと思っています。資金については、早期退職制度を活用した退職金や当時の中小企業支援制度が利用できました。また、専門的な協力者に恵まれたため、コンサルティング事業に必要な自分の得意分野以外のノウハウも同時に得ることができました。さらに、既に二人の子どもは独立していましたし、自分ががんであることを知って、思い切って家族に相談したところ快く応援してくれました。今思えば、そうした複合的なタイミングが揃っていなければ起業に踏み切っていなかったかもしれません。いくら「理念」を実現したくても、起業するということには大きなリスクが伴います。ですから、自分が起業する際も二つのことを十分に検討しました。一つは、自分が誰に、何をしたいのかを明確にすること。そのためには、事業領域でのターゲットを絞って、自分が提供できるノウハウがニーズとマッチするかどうかをしっかりと考えることが必要になります。二つ目は、自分がやりたいと思っていることをきちんと言語化して他者に伝えられること。いくら「想い」があっても協力者や顧客に伝わらなければ、事業として始めることは難しいと思うからです。

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