お知らせ

第5回「訓覇スウェーデンセミナー同窓会」セミナーが名古屋で開催されました

2012年3月18日（日）に認定同窓会「訓覇スウェーデンセミナー同窓会」の主催によるセミナーが地域学習会として、名古屋で開催されました。「自己発達のためのスーパービジョンの必要性を学び、また、専門職の能力を向上させ、職場の問題を分析・解決するためのスーパービジョンの知識と手法を修得する」ことを目的としたこのセミナーは、今回で5回目となります。今回は、「『自我を支える対応法』に基づいたスーパービジョン」をテーマに、2011年10月に開催した東京でのセミナーの復習・再確認の場として開催し、全国から24名の方が参加されました。

セミナー冒頭では、「スーパービジョンとは何か？」「なぜスーパービジョンが必要か？」等、今までの学習を振り返りました。過去の学習会の経験者は、スーパービジョンについての基礎知識を反芻することで、理解をより深める機会となり、また、初めて参加された10名の方にとっては、スーパービジョンを学ぶことの重要性、基礎知識を理解することができました。
訓覇法子教授による講義では、前回のセミナーの振り返りとして、「スーパービジョンの基礎」や「自我心理学」の12の自我機能のうち「防衛機制」、「実際の能力と主観的能力」、「思考過程」、「実在・現実性体験」、「現実検討能力」の5つが取り上げられました。講義後は、事前に提出された事例（職場内で自分が抱えている（悩んでいる）スーパービジョンを行って欲しい実践場面）にもとづくロールプレイ（役割演技）を通して、事例提出者の行動や考え方の検証と評価を行いました。
今回は1日だけの短いセミナーであったものの、今までの学習の反芻を行うことで自分の課題を明らかにすることができ、また、新たな参加者にとっても、スーパービジョンの基礎知識を得られ、今後の学習継続に繋がるよい機会となりました。
「訓覇スウェーデンセミナー同窓会」では、2012年度も3回（5月・9月・3月）のセミナーを地域学習会として開催する予定です。

【事前課題】

• 職場内で自分が抱えている（悩んでいる）スーパービジョンを行って欲しい実践場面をA4　2枚にまとめて提出する。
• 『認知症の人とともに』　（ジェーン・キャッシュ＆ビルギッタ・サンテル　訳　訓覇法子）（クリエイツかもがわ、2006）の12の自我を事前に熟読する。
• 事前配布資料「12の自我機能」を読んでおく
• 事前配布資料「スーパービジョンの基礎」を読んでおく

【2012年3月18日（日）に行われたセミナーの様子】

●当日のスケジュール

9：00～9：30	開会挨拶・スケジュール確認
9：30～10：00	「スーパービジョンとは何か？」「なぜスーパービジョンが必要か？」について 今までの学習の振り返り（グループワーク）
10：00～12：00	訓覇教授の講義 「スーパービジョンとは」「自我心理学入門　5つの自我機能について」
12：00～13：00	お昼休憩
13：00～16：00	事前課題から選出した事例をもとにロールプレイ
16：00～17：00	「訓覇スウェーデンセミナー同窓会」総会
17：30～	懇親会

●参加された皆さんの感想

参加後のレポートでは、以下のような感想がありました。ごく一部ですが、ご紹介いたします。

• 初めての参加であったが、スーパービジョンの重要性が理解できた。
• 自我心理学の学習とロールプレイを通して、普段の自分の行動や考え方について、批判的に検証する良い機会となった。
• 何度かセミナーに参加したが、スーパービジョンについてまだまだ理解不足であることが分かった。
• 年度を越えた「スウェーデン研修」参加者との交流ができてよかった。
• 自分の意識や行動の主体を知るために、自我心理学の学習をさらに深めたい。
• スーパービジョンの知識と手法の修得のために、今後もセミナーに継続的に参加していきたい。