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法曹界×福祉 卒業生対談(3)

福祉の知識やスキルのニーズは高まる一方 法曹界でも多くのOG・OBが活躍中

鷲野准教授:そんなご縁で、現在一緒にお仕事をされているわけですね。

森谷 扶公代(もりたに ふきよ)

森谷 扶公代(もりたに ふきよ)
1年次入学
岡山県在住。短大に進学するが家庭の事情で中退後、一般企業などに経理事務職として勤める。介護施設を運営する社会福祉法人に勤務していた時に社会福祉士資格の取得を目指し、卒業時に取得。介護施設の相談員、地域包括センターを経て、2019年より「岡山パブリック法律事務所」に勤務。

西尾氏:法曹界では、公的機関の「法テラス」をはじめ各所で社会福祉士が活躍しており、弁護士で社会福祉士の資格を持つ人も増えてきています。業界全体に日本福祉大学のOG・OBがたくさんいますよ。

山本氏:本当に多いです。

森谷氏:社会福祉士と聞くと、「日本福祉大学ですか?」「そうです!」といった会話が飛び交い、距離が一気に近づきます。

鷲野准教授:日本福祉大学は歴史もあり、早くから通信教育にも力を入れていることから、社会全体にネットワークが広がっています。それがこの世界でも際立っているようです。嬉しいことです。

福祉的サポートの必要性から拡大する司法ソーシャルワーク

Q鷲野准教授:法曹界ではこれから、福祉の視点がより必要になると思いますか?

山本氏:そう思います。弁護士会と社会福祉会が手を組んでの取り組みも始まっています。

西尾氏:間違いありません。超高齢社会になっていることなどから、民事・刑事等の一般事件は減少傾向にある一方、高齢者・障害者等の成年後見関係事件、離婚などの家庭裁判所の事件は増加しています。そこには、人の痛みや生きづらさに寄り添う、福祉的なサポートが必要です。また、高齢者や障害者の方が刑事事件を起こしてしまう時、多くに原因となる背景や環境があり、単に刑事罰を与えるだけでは更生は困難であり、やはり福祉的なサポートが必要です。そのため、社会福祉士の力を借るなど、司法ソーシャルワークの活動が増えてきています。

Q鷲野准教授:皆さんの今後の目標を教えてください。

西尾氏:後見専従弁護士として、今まで通り業務に取り組んでいきます。一方、南支所を開設したのはもっと地域に根付いていこうと言う考えからで、地域福祉にも注力し、地域がよくなったと言っていただけるようにしたいです。ここに来れば何とかなる、そんな場所になりたいと思います。

山本氏:寄り添う支援の実践です。ご本人だけでなく、地域や他の支援者、あらゆる人に寄り添って行きたいと思います。それが当法人のよさだと考えています。

森谷氏:これからも後見業務にしっかり取り組み、生涯現役を目指します。

Q鷲野准教授:入学を迷っている人へ、一言お願いします。

西尾氏:勉強は確かに大変ですが、私の場合、自己覚知などの技術も身に付きましたし、スクーリングで色んな方と知り合えたことなど、学ぶことで苦労以上に生かされているものが大きいと感じています。また、結果だけでなく学ぶ過程も重要です。ぜひ挑戦してください。

山本氏:仕事をしながら卒業できるのだろうかと不安に思った自分がいました。でも今、卒業し、社会福祉士として仕事ができている自分がいます。私にできたことは皆さんできると思います。きっと大丈夫です。

森谷氏:動くことで得るものがあります。もしかしたら途中で挫折するかもしれませんが、それでも得るものは必ずあり、無駄なことは何一つありません。まずは動きましょう。動かないと何も変わりません。

鷲野准教授:通信で学ぶということは、仕事や家庭を持ちながら、生活と両立させて学ぶということで、楽しいだけでなく苦しい時もあったと思います。それを乗り越えた皆さんが、こうして手を組んで活躍し、地域に、社会に貢献していることを誇りに思います。
これからにも期待しています。

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