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山田 英未里さんインタビュー(2)

アルバイトのすき間時間を活用
休みもしっかり満喫

Qどのように学習しましたか?

オンデマンド中心です。スマホでも可能なので、アルバイトのすき間時間を活用しました。訪問入浴サービスのアルバイトは車での移動時間や待機時間があるので、そんな時に「今から勉強します!」と宣言して始めていました。
オンデマンドは使いやすく、よくわからないと繰り返し視聴できたし、聴きやすい速さで聴けるのも便利でした。
勉強とバイトばかりに聞こえそうですが、休みもしっかり取り、友達と遊びにいったり旅行をしたり、満喫しました。

Qモチベーションをどう維持しましたか?

やりたくないなと感じる時は、なぜ勉強しているのかを振り返りました。また、周りの人はもっと大変な中で頑張っていると認識することで、自分も負けちゃいけないと思えました。
図書館で勉強することもありました。みんなが勉強している雰囲気の中に身を置くと自然とやる気になるので。

Q取った科目の中で、印象的だったものを教えてください。

ひとつは「児童福祉論」。児童養護施設の職員さんのインタビュー映像もあり、生の声を聞いて、知っている施設と比較できたのがいい勉強になりました。
スクーリング科目は「ソーシャルワークと専門職」「スクールソーシャルワークと学校現場」など、興味と一致するものが多くありました。「福祉とテクノロジー活用」も興味深く、なかなか見る機会のない、障害のある人が使うツールを見ることができました。
その他、「NPO論」や「ベンチャー経営」、心理関係なども取りましたが、どれも今後に役立つと思います。

うっかりから卒業が延期に
そこからつながった縁で就職が決定

Q実習はどうでしたか?

児童養護施設だったのですが、アルバイトしていた所との違いもわかり、自立支援計画を立てさせてもらったことで深さを感じることができました。
子どものこうしたいという思いを反映させ、家族や学校のことも考えながら計画を作成するのですが、その子のことをよく知っていないとできないなと実感しました。

Q今5年目です。ゆっくり進めたのですか?

昨年、単位を取り終えてレポートも合格だったのに、実はうっかり学費を払い忘れ、卒業が1年延期になりました。でもよかったです。レポートでダメだったならくじけていたと思いますから。
それと、卒業が延期になったからこそのタイミングで実習からご縁がつながり、自立援助ホームへの就職が決まりました。

Q就職先は希望していた子ども支援の分野ですね。

はい! 他にも選択肢があって迷いましたが。自立援助ホームに決めたのは、アルバイト中に思春期、反抗期の中・高生の対応が難しく、だからこそ寄り添いたい、支えたいと思ったからです。

レポートでの深堀りで目的意識が明確に

Q大学での学びが役立っていることがありますか?

進路を決める際に役立ったのはレポートです。「もっと具体的に」と言われて深掘りしたことで、漠然としていた目的意識がはっきりしていき、難しい状況にある子どもたちの力になりたいという思いが明確になりました。
現場で役立っていることもあります。色々な科目で出てきた「バイステック7原則※3」というものがあるのですが、それに基づき、子どもたちに対応する時に、感情に流されず、背景を考えながら意図的に言葉を引き出すことを意識するようになりました。
例えば子どもが突然怒り出した時、そこには理由があることを前提に話をするといったことです。

Q大学で学んで自分が変わったと思うことがありますか?

高校の頃は目先のことで手一杯でしたが、先々のやりたいことが明確になったので、ぶれることがなくなったし、勉強することが楽しくなりました。

目指すのは思いに寄り添えるソーシャルワーカー
子どもの安心できる居場所を作りたい

Q今後の目標を教えてください。

子どもたちの思いに寄り添える、望みが叶えられるようなソーシャルワーカーを目指していきます。施設を出た後が大変で、頼れる人がいない中でのアフターケアが大切なので、その基盤も作っていきたいです。また、里親活動にも関わっていきたいです。
そして将来は児童養護施設かファミリーホームを作るという夢を実現させ、子どもが安心できる居場所にしたいと思います。

Q入学を考えている人へ、メッセージをお願いします。

学校に合わせて学ぶ通学制に対し、自分のスタイルに合わせて学べるのが通信制大学です。コロナ禍で通学での授業もほとんどがリモートになった時は、時代の最先端を行走っていると感じました。その一方で、スクーリングでは色々な視点を持つ人に出会い、刺激を受けることができました。
私にとってはメリットしかなく、選んだきっかけは祖父のことでしたが、それがなくても通信制を、日本福祉大学を選択していたと思います。
学費も安いので、学びながら働いて払うこともできます。さらに日本福祉大学は単位制学費で負担が少なく、奨学金制度を利用できる可能性もあります。もし迷っているなら、ぜひ選んでください。

  • ※1 自立援助ホーム:義務教育終了後15~20歳(状況により22歳迄)の子どもたちが暮らしながら自立を目指す施設。
  • ※2 ファミリーホーム:小規模住居型児童養育事業を行う住居。
  • ※3 バイステック7原則:アメリカのケースワーカーで社会福祉学者のフェリックス・ポール・バイステックが定義したケースワークの基本姿勢。個別化の原則、意図的な感情表現の原則、統制された情緒関与の原則、受容の原則、非審判的態度の原則、自己決定の原則、秘密保持の原則の7つから成る。

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