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お知らせ
セッションスクーリング『福祉現場の人材養成』(担当教員:綿 祐二教授)がおこなわれました。スクーリングには多様な年齢、職業の方など、約200名の学生が参加しました。本スクーリングのレポートをお届けします。
福祉現場の人材養成に関する科目について、かねてより多数の学生の方から要望をいただいていました。本スクーリングは、現場での実践を踏まえ、福祉現場の専門職性、そして人材養成の具体的な手法について展開されています。
「福祉理念・理論と実践の融合」のできる福祉専門職を育てるためのキャリア形成及び職表環境整備について学ぶ。
担当教員:綿 祐ニ(わた ゆうじ)教授
1.本科目の目標
(1)「福祉専門職」は何をすべき職業か
福祉現場における支援実践は、多くの命題的理念・理論が基盤となります。「福祉専門職」は仕事を行う上で、日々の業務を振り返り、理念・理論を整理することにより、福祉専門職の業務意義について再確認を行う必要があります。実際に現場で働く職員達がどこでつまずき、どこで悩んでいるのか業務の棚卸をおこない、福祉専門職のキャリア形成を行うのが本スクーリングでの第一の目標です。

(2)命題的理念を福祉現場で具現化し、福祉専門職の専門性の確立をおこなう
実際の福祉現場の支援事例を通して、理念・理論と実践の現状を明確化していきます。福祉現場では、多様な価値観の中でチームを組み、ひとつの目標に向かっていくのが業務のパターンとなり、そのためにコンセンサスを持つことは非常に重要なことであり、大変難しいことです。福祉現場では、理念・理論と実践との間に生まれる乖離をどう埋めていくかの討論を行うことが非常に重要な点です。本講義では自分の価値観を他者の価値観とぶつけることで、議論の解決の糸口を見つけていくことを第二の目標としています。職場環境の整備、チームアプローチの方法、リスクマネジメント法など事例やグループワーク、講義を通じて具体的な方策まで学びを深めます。
2.講義の構成
1.福祉専門職の意義と自己覚知
3.理論と実践の乖離の明確化
4.具現化するための討論
5.職場でのコンセンサスの確認
6.「理論と実践の融合」「エビデンスのある支援」の確立
7.最終修了レポート
3.講義の様子

スクーリングには開催地大阪以外からも福祉現場に実際に関わる人や福祉現場に興味を持つ年齢・職業も様々な学生が参加しました。

まずは担当教員による全体講義。「福祉の専門職」とは、他職種連携の方法や福祉現場の職員の葛藤などを中心に講義が行われました。

講義内では、キャリアイメージの確立を目指すべく、福祉専門職がもつべき視点を具体的福祉現場の場面を想定してグループワークが行われました。

お互いの意見を交わし、要所での教員の指摘。教員の専門性と社会人学生の豊かな経験の交流が授業を深めます。

特に介護現場においては「認知症」への対応が大きな課題です。その具体的な対応方法についてゲスト講師もアドバイスに入ります。本スクーリングでは岡山県立大学 松田先生、大田区立太田生活実習所 金成先生、群馬医療福祉大学短期大学部 川口先生をお迎えし、講義を行って頂きました。

自宅でのテキスト、オンデマンド学習とはまた異なる雰囲気・臨場感で真剣に学習に取り組んでいます。様々な仲間との出会いもスクーリングの醍醐味です。

講義後半は学生からの課題発表が行われました。これまでの講義と議論から、それぞれの職場での課題、そしてその具体的な解決策の糸口をつかむことができたのでなないでしょうか。

2日間、志を同じにした学生同士、意見や価値観の交流が行われました。このつながりが現場に戻った後もネットワークを作り、職場の改善と学生の皆さんのスキルアップにつながったのではないでしょうか。
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日本福祉大学通信教育部事務室
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