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お知らせ

「北九州地域学習会」が開催されました

2014年3月1日(土)地域学習会が、北九州市のウェル戸畑で学生と認定同窓会「九州学ゼミ」との共催で開催されました。
日本で数少ない治療的里親「土井ホーム」の主宰者である土井高徳先生を講師に迎え、「虐待・非行・発達障害 困難を抱える子どもへの理解と対応」について学びました。学生11名、卒業生7名等の参加でした。

【講師】

「土井ホーム」(治療的里親ファミリーホーム)主宰 土井高徳先生
福祉経営学部(通信教育)教授 木村隆夫先生

【北九州地域学習会概要】

2014年3月1日(土)13:00-17:50

13:00~13:15 オリエンテーション
13:15~15:15 講義「虐待・非行・発達障害 困難を抱える子どもへの理解と対応」
講師:土井高徳先生<「土井ホーム」主宰>
15:25~16:45 講義「困難を抱える青少年への支援について」
講師:木村隆夫先生<日本福祉大学福祉経営学部(通信教育)教授>
16:50~17:50 ふりかえり

今回の学習会は、九州における先駆的な福祉実践を学ぶことを目的とし、北九州市で治療的里親「土井ホーム」の主宰者である土井高徳先生から、「虐待・非行・発達障害 困難を抱える子どもへの理解と対応」をテーマに、約3時間にわたり実践報告をしていただきました。

参加者は、事前課題として指定された「神様の贈りもの-土井ホームの子どもたち-」(福村出版)を読んできていましたので、土井ホームの実態についてあらかじめ学習していましたが、それでも、虐待や迫害を受け発達上深刻な心身の困難を負わされた子どもたちのリアルな話を、驚きかつ身に積まされる思いで聴講しました。  土井ホームの定員は12名。虐待や発達障害による二次被害を受けた子どもを受け入れ、土井先生のご家族と生活を共にさせて、被害からの回復と自立を支援されています。「虐待を受けた子どもは、内在化すれば精神的症状が発生し、外在化すれば非行に進むことが多い。発達障害の子どもたちは、不登校・いじめ・引きこもり・社会不適応という形での困難を抱えている。約半数が向精神薬を処方されている」「子ども虐待の影響は、幼児期には反応性愛着障害、小学生になると多動性行動障害、思春期には、解離や外傷後ストレス障害となり、その一部は非行に推移していく」と説明されました。

受け入れ後の支援は、①第一フェーズ:代替的家族ケア、安全な生活場所の確保、生活スキルの獲得、生活空間の治療・教育的な構造化、②第2フェーズ:感情の言語化、ホーム内での相互交流の促進、自治活動を通じての社会参加スキルの向上、③第3フェーズ:社会的自立に向けてよりどころ・居場所の保障、社会参加を通じた自己形成モデルの取り込み、発達障害児への職業的自立支援、の三段階による構造化された支援方法を実践されているとのことでした。

最後に、木村先生から「困難を抱える青少年への支援」というテーマで、土井先生の家族ぐるみの支援のすばらしさを再確認して、地域学習会を終了しました。
終了後、小倉に移動して懇親会が行われましたが、参加者から、今後も学生として、あるいは同窓生として、九州での地域学習会の開催に協力したいとの決意が表明されました。

●参加学生の声

  • 北九州でこんなすばらしい福祉実践が展開されていることを今まで知らなかった、土井ホームの実践を全国的なものにしていく必要性を感じた。
  • 悲惨な子どもたちの生育環境、それに伴い起こされる子どもたちの異常行動、それを楽観的に受け止めながら、子ども自らの力で克服できるよう支援を続ける土井先生の実践に敬服した。
  • 発達上深刻な傷を負った子どもたちが、土井ファミリーの家族ぐるみの支えの中で、居場所を確保し、変わっていくことを聴き感動した。

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