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お知らせ

「障がい福祉とにっぷくマインド」をテーマとした福岡地域学習会が開催されました

2012年11月4日(日)、福岡で地域学習会「障がい福祉とにっぷくマインド」が開催されました。通信教育課程の卒業生が結成した認定同窓会、「九州学ゼミ」と共催された今回の学習会では、社会福祉実践における思想・哲学の重要性を学ぶとともに、日本福祉大学生の「にっぷくマインド」を実感するべく、通信生12名、九州学ゼミ生10名が集まりました。

【本学参加教員】

明星智美先生<福祉経営学部(通信教育)専任教員>  
中嶋麻衣先生<社会福祉実習教育研究センター 実習教育講師>

【福岡学習会 概要】

日時:2012年11月4日(日)9:30-17:00
会場:アクロス福岡 セミナー室 (福岡市中央区天神)

9:30- 9:40 オリエンテーション
9:40-12:00 講義①「日本の福祉を築いたお坊さんと日本福祉大学の建学の精神」
講師:明星智美先生<福祉経営学部(通信教育)専任教員>
講義②「障がい児・障がい者の福祉の思想~日本における知的障がい児・障がい者福祉の展開と糸賀一雄の思想からの一考察~」
講師:中嶋麻衣先生<社会福祉実習教育研究センター 実習教育講師>
質疑応答
12:00-13:00 昼食:通信教育部卒業生の運営する就労移行支援事業所「レストランゆずのき」のお弁当
13:00-15:00 日本福祉大学同窓生によるトークセッション
「福岡の障がい福祉実践~にっぷくマインドここにあり」
ゲスト:中村隆先輩<ヘルパーステーションゆんた>
川原明子先輩<福岡市障がい者就労支援センター>
コーディネーター:明星智美
15:15-16:45 リレートーク
卒業生、在学生による実践報告と意見交換
16:45-17:00 レポート作成

【福岡学習会 全体の様子】

講義①「日本の福祉を築いたお坊さんと日本福祉大学の建学の精神」(明星智美先生)

明星先生の講義では、日本福祉大学の創設者である鈴木修学 先生の生涯を通じて、大学の「建学の精神」を学びました。 "悩める時代の苦難に、自己保身栄達のためでなく、社会の革新と進歩のために挺身する志"という60年たった現在でも古びない精神が、日本福祉大学のすべての構成員に貫かれる精神 (にっぷくマインド)だろうと締めくくられました。

講義②「障がい児・障がい者の福祉の思想~日本における知的障がい児・障がい者福祉の展開と糸賀一雄の思想からの一考察~」(中嶋麻衣先生)

中嶋先生の講義では、日本の障がい児・障がい者政策の黎明期を支えた先人たちの実践と思想を学びました。 中でも糸賀氏が進めた「独立自活」の実践や、著書『この子らを世の光に』から読み解く「発達保障論」などが紹介されました。講義後には、「今日の福祉の現状に対して、糸賀氏はどんな答えを用意しただろうか」など、活発な質疑応答が行われました。

ランチタイムは、通信教育部同窓生の運営する障がい者事業所「レストランゆずのき」のお弁当で、"食べるボランティア"。おいしいお弁当に笑顔がこぼれました。

トークセッション「福岡の障がい福祉実践~にっぷくマインドここにあり」

午後は、社会福祉学部の先輩2名をゲストに迎えて、トークセッションを行いました。
行動障がいのある方の支援を続けておられる中村隆さんは、重度の障がい者の在宅支援された自身の経験を通じて、周囲がいかにかかわって環境因子を変えてくかという発想を持つことで支援が変わること、まさに社会のあり方が問われているのだということを静かな口調ながら熱く語られました。

川原明子さんは、卒業以来、障がい児の療育や障がい者の就労支援に従事してこられました。大学で学んだこと、実践を通じて考えてきたことを踏まえ、目先の課題にだけに目を奪われるのではなく、ライフサイクル全体を見越した長期的な支援の発想・展開が必要ではないかとの問題提起をされました。
参加者には、家族当事者の方も多く、具体的なサービスから、家族・専門職としての関わり方まで、多岐にわたる質問があり、一つ一つに丁寧に答えていただき、議論も深まりました。

リレートーク

講義とトークセッションを受け、参加者が車座になって自分自身の実践や学習状況について報告と意見交換を行いました。卒業生である「九州学ゼミ」のメンバーからは、社会福祉士として始めたばかりの実践の様子や意気込み、在学生からは実習に向けての思いや「建学の精神」をどのように受け止めていくのかなど、穏やかな中にも緊張感のある語りの輪が広がりました。

【参加教員のコメント】

近年、どこの大学でも「自校教育」の重要性が謳われています。通信教育課程の教材(学習指導書)の最初のページには、「建学の精神」が掲載されています。私も日本福祉大学の卒業生ですが、本学に入学したとき、この「建学の精神」と校歌の歌詞に感銘を受けました。在学中も卒業後も、出会う"素敵な人"は、建学の精神を実践しているような人びとでした。
いつか「にっぷく生」と一緒に「建学の精神について」語らってみたいと思い続け、今回の学習会でついにその機会を得ました。修学先生が残された文章を読み、先生の実践から垣間見える思想を知ることで、きっとみなさんは自分の心にそれぞれ何かを刻まれるだろうと思いました。そして、素敵な先輩たちのトークセッションを通じて、建学の精神の具現化や、思いを実践化することの意味を学んでくださったことを確信しています。
はじめて学習会に参加した方も、自分自身の経験や疑問を率直に開示しながら、積極的に議論に参加し、社会人学生ならではの広がりと深みのある学びの時間を共有できたものと思います。私は、オンデマンド授業で社会福祉士の倫理を講義しています。「倫理」はどこからか降ってきたり、一方的に押し付けられたりするものではなく、本当に支援を必要とする人々との関係を通じて見出され、言語化して受け継がれてきたものであることを再認識しました。「にっぷくマインド」、確かにここにありましたね。

<明星智美>

●参加された皆さんの感想

  • 障がい者分野については、これまでの成り立ち、とくに糸賀一雄氏のことを勉強できてよかったです。
  • 修学先生、糸賀氏、ともに現在の福祉に通じる考えをもち、行動されていたことが興味深かった。
  • 大学の成り立ち、建学の精神を学び、人としてどうあるべきか、共感や傾聴など、現在の仕事での悩みや失敗を照らし合わせ、間違いではないと心がすっきりしました。
  • 明星先生はじめ先輩方の情熱を感じることができたことも、モチベーションを上げることになりました。

  • 卒業生の話を聞き、実習や社会福祉士として仕事に就くには、相応の覚悟が必要だと痛感しました。

■本件に関するお問い合わせ
日本福祉大学 通信教育部事務室 地域学習会係
TEL:0569-87-2932
FAX:0569-87-2308
HP:【nfu.jp】-【お問い合わせ】-【通信教育部事務室】

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