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伊福欧二さんインタビュー(3)

そのインパクトが人生観まで変えた福祉の学び

Q卒業後はまた企業にお勤めになっていますね。

卒業後のことを考えていた矢先に、今の会社からオファーをもらい、また研究開発分野の仕事に従事しています。以前付き合いのあった会社ですが、「若い人を育ててほしい」と言ってくれたので、それもこれまでやり残したことの一つかもしれないと、意義を感じてお世話になることを決めました。

Q学んだ内容はどう役立っていますか？

現在の仕事では直接福祉に関わっているわけではありませんが、自己覚知やエンパワーメントなど、大学で学んだことは様々な場面で役立っています。

福祉の根本は、弱い人の立場になって考えることにあります。それまではせいぜいテレビの中ぐらいでしか見たり触れたりすることがなかった領域ですから、そこに焦点を当てた授業は非常にインパクトが大きく、ある意味人生観まで変わりました。

実習は地域包括センターで、地域連携などの深い部分まで見ることができました。現場の人と触れ合い、様々なことを教えてもらいました。福祉の現場で働く人たちは、葛藤はありながらも真っ直ぐで素敵で、とても輝いていて、本当にたくさんの刺激を受けました。

Q今後の目標を教えてください。

当初の思いは変わらず持ち続けており、今はまだ動き出せていませんが、将来は福祉の関係で必ず、何か人の役に立つことをやりたいと思っています。
どんな形かはわかりませんが。ボランティアでもいいし、成年後見人や高齢者福祉、また、若い人も含めた心の病のサポートなど、色々な可能性を模索しています。

Q入学を迷っている人にメッセージをお願いします。: 福祉という学問は社会のすべてにつながっていると感じています。ですから直接福祉の仕事や活動をする人でなくても、どんな所で何をやっていても、誰もが学ぶ価値のある学問だと思います。
そして、少しでも興味を持ったら、やってみたいと思ったら、とにかく一歩を踏み出してもらいたいと願っています。きっと人生観が変わりますよ。