小松 亮太さん インタビュー

祖母の病気がきっかけで、福祉の道に

Q現在のお仕事について教えてください。

障害者グループホームで支援員をしています。通信教育学部に入学した当初は、特別養護老人ホームで介護士をしていましたが、福祉に関してより幅広い知識と経験を積むため、在学中に現在の職場へ転職しました。

Q入学を決意した経緯について聞かせてください。

実は大学時代に学んでいたのはビジネス法学で、周囲には銀行など金融業界を目指す仲間が多く、福祉とはまったく無縁の生活を送っていました。ところが就職活動が始まった頃に祖母がアルツハイマー型認知症になり、日ごとに症状が悪化。「どのように接すれば良いのだろう」と不安を感じ、勉強を兼ねてホームヘルパー2級（現・介護職員初任者研修）の資格を取得。就職先も特別養護老人ホームを選びました。
ただ、職場では福祉を専門に学んでいる同期スタッフと比べ、自分の知識不足を痛感させられる場面も多く、なかなか自信を持って働くことができませんでした。利用者の方にも自信のなさが伝わっていることを感じて、「自信を付けるためにも、社会福祉士の資格を取ろう」と入学を決意しました。大学時代の仲間には「何のために？」と言われましたが、自分の中ではステップアップしたいという気持ちが強く、親も背中を押してくれました。