司法と福祉の連携とソーシャルワーク

近年、罪を犯した高齢者、障害者ならびに非行少年への福祉的支援の必要性と重要性が認識され、司法と福祉の連携による支援が進められている。これに伴い、刑事司法および少年司法において、ソーシャルワーク専門職の配置が進み、新たな領域でのソーシャルワーク実践に期待が寄せられているところである。
罪を犯した人、非行少年の社会復帰を支えるには、これらの司法分野のソーシャルワーカーの実践に加え、地域で活動するソーシャルワーカー、さらには、住民、保健・医療・福祉・教育等の関係機関との連携による支援が必要不可欠である。この講義では、刑事司法および少年司法の理念と仕組み、罪を犯した人や非行少年を支える司法と福祉の連携、ならびに、様々な立場におけるソーシャルワーク実践のあり方について学ぶことを目的とする。