
■対談メンバー
3人の学生たちと教授が、通信教育部で学ぶ意義、今後の目標などについて意見を展開します。集まってくれた学生たちは皆、現在、4年生。年齢も職業も住む地域も異なりますが、それぞれの視点で、それぞれの生き方・考え方を熱く語ってくれました。(対談は2009年9月に行われたものです)
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通信教育部長
雨森 孝悦 教授
(あめのもり たかよし)
2001年、日本福祉大学赴任。担当科目はNPO論、国際開発など。各地のNPO法人の役員や日本NPO学会理事を務めている。
日本福祉大学通信教育部に入学した目的を聞かせてください。
大木氏: きっかけは子どもが成人し、自分のためにも時間を使いたいと思ったからです。趣味やボランティア活動に加えて、勉強をしたくなりました。というのも、2000年からスリランカの子どもを支援していて、貧困に苦しむ子どもたちに何かできないか、もっと直接的に活動するにはどうしたらいいだろう、と考えていたのです。調べてみたら、この大学に国際開発協力の分野があり、家にいながら勉強ができるということで通信教育部に入学を決めました。
飯田氏: 私は勤務している損保会社が推奨する資格のひとつ、「AFP」の取得が目的です。その一方で、会社員としてだけではなく、自分自身がどう生きていきたいのかと考えた時に、自分の視野や考え方を広げることで何かをつかめるのではないかと、入学を決めました。
宮川氏: 僕は精神科の看護師なのですが、社会で生活できる状態なのに退院ができない、いわゆる社会的入院の患者さんがいる現実に疑問を感じていて、日頃から“病院と地域”“医療と福祉”の間には見えない壁があるように思います。できれば、その“架け橋”になれないかと、精神保健福祉士を目指すようになりました。資格取得は自分のステップアップというよりも、コミュニティづくりに役立てたいと考えています。
教授: 通信教育部には社会人や成人の学生が多いのですが、皆さん、やはり目的意識や学習意欲が非常に高く、とても好感を持ちました。

大木 英子
(おおき ひでこ)
大阪府在住。主婦。1年
次入学。医療ボランティア団体の会員であり、国際協力に関心を持つ。
実際に学んでみて、何を得たのでしょうか。
大木氏: 以前の情報源といえば、家族やご近所など限られた範囲でした。学習やスクーリングを進めるうちに、これまでなら気にならなかったニュースや話題が、自分のアンテナに引っ掛かるようになってきました。ものの見方の幅が広がったと思います。
飯田氏: 知らなかったことを“知る”、それも新しい知識を覚えられたことは有意義だと思います。特に、スクーリングは先生のお話も興味深いし、仲間たちからもよい刺激を受けました。北海道や沖縄の学生たちからも、様々な体験や考えを聞けたのが良かったです。普段の会社の中での出来事が、小さなことに思えてしまったほどです(笑) 勉強するに従って興味が広がり、AFP資格取得も大切ですが、NPOやまちづくりにも関心が向いて、自分も活動できるかなと考え始めています。

飯田 真規子
(いいだ まきこ)
愛知県在住。損保会社に勤務。3年次に編入学し、AFP資格の取得を目指している。
宮川氏: 僕もスクーリングで得たものは大きいですね。学生たちのバックグラウンドはいろいろだけど、同じ仲間ですから。人とのつながりが生まれやすいと思います。実際に僕自身、同じ志を持つ仲間と出会えました。また、実習や演習でもメーリングリストを立ち上げてどんどんコミュニティが育っています。メンバーは市内や県内だけでなく全国ですから、この規模は他では得難いと思いますね。
教授: 皆さんが学んでいるのはインターネットによる通信教育ですが、決して一人ではありません。講師もいれば、ともに学ぶ仲間もいます。孤独にはなりません。一人きりだと堂々巡りの考えに陥ることもありますが、いろいろな人と話すと思わぬヒントが生まれます。同じ目的を持つ仲間と出会って影響しあいながら、それぞれの目標を達成してほしいですね。
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宮川 省吾
(みやがわ しょうご)
愛知県在住。看護師。3年次に編入学し、精神保健福祉士の資格取得を目指している。
皆さんは4年生ですが、卒業後の目標を教えてください。
大木氏: NPOを立ち上げて、ネットワークをつくって…と考えていましたが、今は卒業するのに精一杯(笑) でもやはり、直接的に国際協力に関わっていきたいですね。学習を通して、偏見や決めつけでなく、十人十色の生活や考え方を尊重すべきと実感しました。いろいろな考え方があることを前提として、自分ができることをやっていきたいと思います。
飯田氏: 資格の取得に加えて、興味が湧いたことをとことん考え、じっくり取り組みたいと思います。またさらに学習を深めて、できれば大学院へ進みたいです。困っている人を助けるなんて大きなことはできませんが、役に立つというか、大変さを少なくする活動ができたらと思います。
宮川氏: 医療スタッフ、福祉施設、家族会、自助グループなどが連携を取れないかと考えているので、その時に資格を活かしたいですね。通信教育部は初めは戸惑ったけど、それ以上に喜びがありました。人との出会いやつながりが生まれたので、これを大切にしながら、ともに活動できる仲間を増やしていきたいです。
教授: 自分から手を挙げてアプローチする学生はまだ少ないのが現状ですが、皆さんには無理のないことから徐々に始めていただきたい。自分なりの問題を見つけて、積極的に挑戦してほしいですね。
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