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お知らせ

日本福祉大学 福祉経営学部 医療・福祉マネジメント学科 スクーリングレポート(認知症ケアと多職種連携)

セッションスクーリング「認知症ケアと多職種連携」(担当教員:中島 民恵子准教授)が行われました。 このスクーリングでは、認知症への理解を深め、認知症の方の暮らしを多職種で支える意義はなにか、またその方法とは、ということをテーマに講義が行われました。100名を超える受講者が集まり、賑やかなスクーリングになりました。

認知症ケアと多職種連携

担当教員:中島民恵子 准教授

1. 本科目の到達目的と到達目標

【到達目的】
  • 2025年には約700万人、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると見込まれている。認知症ケアは個別性が高く、支援の方法も多様である。今後さらに増え続けるであろう認知症の人の「その人らしい暮らしの継続」を支えるためには、専門職間における適切な連携なしでは十分に対応できなくなってきている。本講義では、本人がその症状によって失いがちなその人らしさ(個性・意思・尊厳)を保ち、本人が持つ力を発揮できることを支えるために、①認知症の人の症状や特徴などの基本的理解を深め、②認知症の人を取り巻く専門職の役割や多職種で連携し支援するあり方を学ぶ。
【到達目標】
  1. 認知症の人の特徴や症状について適切で正確な理解ができる。
  2. 認知症を抱えて生きることの困難や想いを理解し、認知症ケアで重視するべきポイントを明確化できる。
  3. 認知症の人の個々の状況に合わせた多職種連携のあり方を考えることができる。

2.講義の内容

1. 認知症の当事者の視点や取組みなどを学ぶ。

2. 多職種連携が必要とされるようになった背景や利点、欠点を理解する。
また多職種連携を進めるために必要な事柄を理解する。

3. 認知症の人に関わるそれぞれの専門職について理解し、多職種連携の難しさはなぜあるのかについて考える。

4. 認知症の疾患別ステージ別の主な症状を理解する。また初期支援チームの役割や意義について理解する。

5. 多職種連携の実践について、事例を通して検討・理解する。

3.講義の様子

まずは、担当教員より全体講義。「認知症とはどんなものなのか」「認知症の人の暮らし、その人らしさを支えるためには」などをデータや背景、そして意義に至るまで丁寧に講義を行いました。
また各講義で「どう考えるか」「どんな印象を受けたか」などグループワークを通じて、活発な議論が行われました。ひとつひとつの講義を整理しながら、分かりやすい講義が進められました。

ゲスト講師には「多職種と地域との連携で進める認知症の人の意思決定支援とは」というテーマで、医療行為における同意能力や財産管理能力についてどう考えるかなどを解説いただきました。受講生からも自身が経験した具体的なケース・課題について、たくさんの質問が出ました。

講師:成本 迅先生
(京都府立医科大学大学院 医学研究科 精神機能病態学 教授)

4.教員からの一言

本講義では、「誰のための連携か、何のための連携か」を常に問う姿勢を持って頂けるように取り組んでいます。また、認知症当事者(認知症の人と家族)が常に連携の中心にいることを改めて体感し、理解して頂きたいと考え、可能な限り、スクーリングの各会場の近隣にお住まいの当事者の方をゲスト講師としてお願いしています。
本スクーリングには、看護師やケアマネジャーといった専門職の方やご家族や地域住民として認知症の人のケアに関わっていらした方など、様々な方が受講して下さっています。グループワークでは事例検討を行っており、このグループこそが多職種連携の1つの舞台となります。様々なバックグラウンドを持った人がどのようにチームとして協力し、認知症の人の暮らしを支えるのか、そのために何を大切にしなければいけないのか、一緒に考え、学び合える場となっています。関心を寄せて下さる方がいらっしゃいましたら、これから一緒に学び深めていけたらうれしいです。

本件に関するお問い合わせ

日本福祉大学通信教育部事務室

住所 〒470-3295 愛知県知多郡美浜町奥田
電話 0569-87-2932 (平日 9:30-17:00)
FAX 0569-87-2308
メール tsqa@ml.n-fukushi.ac.jp

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